2010年01月18日

宇宙とヒトをつなぐもの

宇宙とヒトをつなぐもの


主催が科学技術振興機構。おカタい内容かと思えばさにあらず。
すごいイベントをやるなぁという印象。素敵な催しでした。

宇宙、地球は美しくロマンティックで、
どの星にも理由があって、輝きに善し悪しはない、と思わされます。
そして、その関係性までもおもしろすぎて、
人の営みや人生もまさにそのようなものだなぁと感じました。

どういった人が見に来ているかと、辺りを見渡すと、
本当にいろいろな人がいらっしゃっていて、家族連れもいれば、一人で見に来ている人も。
基本的に若い人が多かった気がします。それも顔つきが頭良さそうでした、なぜか。

第一部で講演した小久保英一郎さんが『4次元デジタル宇宙ビューワー MITAKA』。
地球から宇宙の果てまでを見せてくれた。
ソフトが無料でダウンロードできるそうです。私はmacなので出来ませんが、
それはそれは、ものすごーーーーーーーーーーーく面白かったです。
人間の悩みなんて、ちっぽけだわ、と思うと、すべてがどうでもよくなってしまいそうです。

小阪淳さん(美術家)の話もおもしろかったです。
彼が作ったと思われる、宇宙を表す作品が美しかった。
デザインが好きな人は、必見だっただろうなぁ、と思います。

何かひとつを軸にしてそれぞれの「思い」や「情熱」を表現するなんて
ひとつ先を行ったイベントだと思います。

第二部の古代の宇宙観という講演は後藤明さん(文化人類学者、考古学者)。
宇宙図と航海図、そのシンクロには驚きを隠せませんでした。
南山大学(後藤先生が教鞭をとっていらっしゃる大学)に行ってみたい、と思わせるほどでした。
先日の小熊先生もそうだけど、どんどん外に出てお話をしていただきたい人です。

第三部は神歌・古謡のコンサートでUAさんとハーニーズ佐良浜さん。
UAさんのお母さんは加計呂麻島出身のひとなんですね。なるほど。
今は奄美まで唄者のひとに一対一で伝承してもらっているそうです。

ふと、思い出したことがひとつ。
深夜番組を見ていたのですが、それは名古屋の制作会社の番組で
そこにデビュー予定のUAさんが出演していて、私はすごく衝撃を受けたのでした。
「太陽を手に月は心の両手に」というのが彼女のデビュー曲になると紹介されていました。

なんというリンク具合でしょうか。まさに今回のタイトルにぴったりです。
私はこの歌が非常に好きです。リズムに「生きるうねり」があるというか。
とても長くなりそうなので、割愛します。

今、思えば、彼女はもともとこういう古代から伝わるものの旗手なのですね。

ハーニーズさんはさすがでした。
大舞台に、ちょっと「うふふ、あはは」というような小さな可愛らしい宇宙を
見せてくれました。

ナビゲート・ナレーションは原田知世さん。

録音だったかと思うほどのクオリティでした。
でも、楽屋に表れた原田さん。ちゃんとその場にいたんですね。
彼女の透明感あふれる声は、このイベントにぴったりでした。







Posted by 宮国優子 at 12:45│Comments(2)
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天文学や文化人類学。アートや音楽。
このご時世、真っ先に仕分けられそうなテーマ達で構成されたJST主催のイベント。

告示開始5日で580...
「科学と芸術の集い 宇宙とヒトをつなぐもの」に集ってきた(追記あり)【B サイエンスコミュニケーション】at 2010年01月18日 21:07
この記事へのコメント
あの場に原田知世さんいたのですね。

びっくりです。

たぶん会場のほとんどの人はそれに気づいてないのでは?


いずれにしろ不思議な高揚感に包まれたイベントでした。
Posted by えっ at 2010年01月18日 21:11
舞台で一度、お顔を拝見したかったですねー、確かに。

でも本当に素晴らしいナレーションで、事前にとっていたような感じすらしましたね。

不思議な高揚感。そうですね、なんかワクワクしました。
今も不思議な浮遊感でいっぱいです。
Posted by 宮国優子宮国優子 at 2010年01月18日 23:38
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