2010年07月07日

七夕に絵本を思う。

七夕に絵本を思う。


小学校で読み聞かせをしています。
ただ自分がおもしろいと思っている本を、子どもたちとシェアしたいという気持ちからで、
どっちかと言うと、私が楽しんでいます。

おかげで私が選ぶ本は、たいそう不人気ですが、それでもしつこく選んでいます。
子どもは怪傑ゾロリとかがいいようです。

メランコリックなのに社会派女子は、小学生でも同じなようで
その子たちにだけは人気がある、私の本のチョイス。

先日は、 たいせつなこと
Margaret Wise Brown (原著),
Leonard Weisgard (原著),
うちだ ややこ (翻訳)

まじでウケなかった。しおれるけど、かなり。

で、友人が関わった本を今度は読むつもり。
読んで、親子で泣いてしまった。
「もっと知りたい〜世界中の子どもたちに教育を」

七夕に絵本を思う。


ちょちょっと調べてみると、産経ニュースでも取り上げられていた。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080302/edc0803022049000-n1.htm


2億5千万人の子どもが働いている、という実情を私は知らなかった。
すごい数です。もちろんお手伝いではありません。

マジで、ガチで、働いています。うまい言葉で表現できない…。
それぐらい私にとっては、強烈なリアリティをおびています。

読み聞かせをする子どもたちの「数の概念」に「億」を入り込ませるってむずかしい。
1000すらいっぱいいっぱいかも。

そう思って、昨日、いろいろ考えてみた。

髪の毛でやってみた。
一人の髪の毛が10万本。
うちの小学校が全校生徒125人なので、それだけで1250万本。
校庭に20回立ってもらって、その人たちの髪の毛の数。

あぁ それじゃ わからん。

で、プールでいこうと考えた。
彼らのプールの容量を計算した。(計算の仕方をほんとにすっかり忘れていたけど)
おおよそ250トンが容量でした。

すると、マクドナルドのコーラに入っている小さいバージョンの氷が
ちょうどプールの水と同じような量でした。

想像できるか、こどもたち。

他にも考えてみたけど、1人1ミリの物差しを持って、2,5キロ。
これもわかんないだろうなぁ。

点を使って、A4の紙に、単位ごとに打ち出していこうかと考える。
1、10、100、10000、一万、10万、100万、1000万、1億。

紙のうえで点が徐々に増えれば、わかるかな。

妄想して、数時間過ごしてしまいました。寝れないのは自分のせいです。

奇しくも今日は七夕。子どもがいると、いっしょに書かされるので、
どこへ行っても「世界平和」と書いておきました。
日本に生まれて、日本でいう普通の生活が出来ているだけで
9割がた幸せだと思う、つくづく。

下の娘は「しあわせになれますように」と書いていた。
寝る時に「幸せってなぁに?」と聞くと
「お金持ちになって、おかあさんと世界旅行に行くこと」
すごい、我が娘、と思っていたけど…。

「世界のどこらへん?」と聞くと、笑顔で「宮古島!」と答えた。
5歳児の世界はまだ小さいのだ、と思い知らされた夜でした。

今度は宮古の本でも持って行こう。怪談話とかで朝からビビらせようと画策しています。













同じカテゴリー(日常閑話)の記事
宮古馬の話は続く0113
宮古馬の話は続く0113(2019-01-13 12:14)


Posted by 宮国優子 at 10:03│Comments(5)日常閑話
この記事へのトラックバック
『世界で働く子どもたち もっと知りたい』を、 お子さんの学校で読み聞かせてくださったことを、 執筆家の宮国優子さんが、 ご自身の郷里の有名人ブログに書いてくださっています。 ...
「もっと知りたい」読み聞かせ談(宮国優子さんブログ)【世界で働く子どもたち 「 もっと知りたい」】at 2010年07月12日 09:49
『世界で働く子どもたち もっと知りたい』を、 お子さんの学校で読み聞かせてくださったことを、 執筆家の宮国優子さんが、 ご自身の郷里の有名人ブログに書いてくださっています。 ...
「もっと知りたい」読み聞かせ談(宮国優子さんブログ)【世界で働く子どもたち 「 もっと知りたい」】at 2010年07月12日 11:03
この記事へのコメント
世界各国の子供達の受難もありますが・・・
私は本島で、あるできごとを目撃。ここでは話せない。

31歳(今46歳)の時にテレビでフイリッピンの特集をやっていたのを見ました。
2本のスプーンを持って裕福な家庭を訪ねてスプーンを楽器替わりに歌を唄う小学生くらいの女の子。

朝から晩まで歌って、わずか800円。家族の食費に消える。
あと、ゴミ山でゴミを拾う幼い子供達。学校も行けずに・・・。

けれども、皆、目がキラキラしている。
日本の子供達のうつろな目の小学生を見る度に”幸せ”ってなんだろう?と考えさせられる。

韓国の友人曰く「貴方は普通の日本人と違うね?多分、北朝鮮の飢えた孤児を見たらもっと泣くでしょうね。」

北朝鮮の飢えた孤児の報道をすでに日本のメディアでなされていることを知らない彼女。
私は子供時代に父が事業に失敗して施設に入れられそうになった身の上。
飢えた子供の気持ちが痛いほどにわかる。

もしも私に飢えた(ひもじい)役と人(親)を探す役をさせたら得意かも。
幸せの基準って・・・なんだろうね?

ライフワークで子供達には貢献したと思っています。
将来は孤児院を創るかも・・・。

哀しい子供を見ると自分とだぶるんだよね。
でも、立ち上がる力は大きいよ。
それが私。生き証人だぁ。
Posted by スーさん at 2010年07月08日 00:13
児童労働者の数は2億5千どころではないのです。実際は6億超えるようです。黒柳徹子さんの『トットちゃんとトットちゃんたち』講談社青い鳥文庫の中に「この地球上の85パーセントの子どもは、発展途上国に住んで、家族や自分の命のことを心配しながら暮らしています。日本はその残りの15パーセントの中に入っています。主要先進国首脳会議(サミット)というのでもわかるように、ほんの一握りの国の人たちが、ちゃんとしたお水を飲んで、予防注射をしてもらえて、教育も受けられる環境の中に暮らせるのです」と書かれています。これはショックなことですよね!自分が何かにつまずいてどん底と思っている人がこの事実を知ると世界の子どもに申し訳なく感じますね!私が『世界の子どもたち もっと知りたい』を作ったのはそう感じたからです。子どもたちから勇気をいただいて、Take Actionできたんです。もっともっと広めたいです。何かがきっと変わってきますよ。私は来年ドイツ国際平和村に行けることになりました。
Posted by 末光有子 at 2010年07月12日 23:56
スーさん、末光先生、コメントありがとうございます。
遅れてごめんなさい。
スーさん、池間さんって知ってます?
宮古島出身者ですが、善意からはじめて今フィリピンのこどもたちのために頑張ってます。
本があるのですが、本当に泣けてきます。
「あなたの夢はなんですか?」
http://www.okinawa-acs.jp/index.htmll

末光先生
わざわざありがとうございます。
日本にいると、ついついそれが標準かと思ってしまいますが、
それは大人だけじゃなく、子供もそうなんですよね。
他のたくさんの悲惨な環境の子供たちがいることを
親子で学ぶことの意義を感じています。

読み聞かせでは、目を潤ませている子供もいました。
いっしょに読んだお母さんは東南アジアに長く住んだお母さんで
子供たちに「七夕にはこういうこういう子供たちのためにお願いをしてほしい」と
うわずった声で子供たちにはなしてくれました。
私の方が泣いてしまいそうでしたが。

心に響く絵本をありがとうございました。
これからも先生のご活躍をお祈り申し上げます。
Posted by 宮国優子宮国優子 at 2010年07月20日 11:11
池間さんのこと知らないです。
是非、協力したいですね。

それから、末光先生からもいろいろ教わりたいです。
新参者ですがよろしくお願いします。

さて、宮国さんへの暑中見舞いは東京JAnさんに贈りましょうかね?
返信は無理せずぅ~。生業(なりわい)を優先でぇ~。

いつも、ありがとうございます(^^)
Posted by スーさんスーさん at 2010年07月21日 01:37
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。