2013年04月23日

私は移動が好きではありません。電車に乗るとソワソワします。

私は移動が好きではありません。電車に乗るとソワソワします。
写真は寄り集まる宮古馬です。あんまり動かないのよね。


しょっぱなから自分語り、すいません。
やること山ほどあるくせに、昨日は一日モソモソ考え事してました。

例を出すと、山手線の向こう側には用事がないかぎり行かないし、
よっぽどのことがない限り、電車には乗りません。
子どもの頃から移動にはまったく気が乗らない。
っていうか嫌い。つい精神的な何かか?と思い調べてみました。

人間の精神構造の基本型は2~3歳の乳幼児期に形成されるそうで、
ま、これは宮古テイストにならざるを得ない。
言語パターンみたいなものだろうか。

宮古の言語パターンって、リズム良くておもしろくないと
蹴られる的なノリがある。おそろしいけど。
話戻すと、言語パターンから行動がたちあがるはずなので、
次の文言は、はぁ、なるほどね。
「行動パターンとしての脳回路は5歳くらいでほぼ8割くらいは出来上がる」

それにならって、たぶん5歳から半径500mのままなのです。
小さい世界でおなかいっぱい。
しかし、人は嫌いじゃないので、友達はだらだら広がり続ける。
もしくはそこでのコミュニティ作りは深化して楽しい。

東京とネットはどこまでいっても新しいものに続く。
そういう意味では宮古と違うんだよね。
都会に生きるルールを体感する学習能力もないので、
いまだ東京のローカルルールがいまいちわかっていないけど、たぶんそう。

では、精神的に〜っていうのはおいといて、
体力的な平行移動はどうかというと、調整力が著しく低い気がする。

*ちょうせいりょく【調整力】
運動機能の中で、自分自身の位置や姿勢、
周囲の変化などに対応して、バランスのとれたうまい動きのできる能力。

外に出ると必ずと言っていいほど、道に迷います。
でも、出かけるときおっくうにならない理由がたったひとつある。

その人に会いたい時。

なぜ、こんなどーでもいいことをウダウダ書いているか、考えてたかというと、
東京と沖縄の距離感の変化や移動についての個人差について思うところがあったから。

移住がらみのネタでもあります。
私の周りは長い移住者の方や謙虚な人が多いので、ネガティブイメージは少ない。
でも、確かにトラブルは聞くことが増えてきたなぁと。
普段からうっすら気になってはいたけど、あんまり考えてなかったことを
ダダダダ!とたくさん見てしまったからついつい深掘りしてしまいました。

宮古出身の若かった私からは東京は青い鳥でしたし、また「逆も信なり」で…。
東京はいろんな意味でキャパがあるので、私のような人間でも受け入れてくれてるはず。
いや、意味合い違うかもしれないけど、とりあえず存在が許されるっていう意味では
まだ大丈夫そうだ。都会はいろんな人がいて良いな。

なので、住まわしてもらっている以上、基本は文句とか言わず、
迷惑かけずに、うっすら貢献できればくらいに思っています。

東京はゴミゴミしてるから嫌い!と言う人もいますが、
個人的には青い空に白い砂浜にゴミ散乱の方がつらい。
そして東京は宮古よりは森林率ははるかに高い。
宮古の森林率は16%に比べ東京は36%ですから。
ベースが違いすぎるので、ひとくくりにしちゃいけませんが。

だから移住に関しても
「場所がどこということはない。
住んでる本人が感じる問題なんだと思うんだよね、究極のところ」
ってくらいにしか思ってなかった。

で、昨日、朝イチで読んでたブログです。
宮古から見た、もしくは見ていた東京はたぶんこれに近い。
連作になっているので読むと楽しいです。
80,90年代の宮古の高校生が東京に出てくる時の躍動感がある。

Nu-fatty
http://blog.goo.ne.jp/pulse_69/e/855a1418db04e63ed6abf49a2c78c72a

脳天気に考え始めていた私にFBで
「ぅうむ」と考えさせられたブログエントリーがこちら。
これも連作なので、前後を読むとおもしろいです。
沖縄本礼賛+ 平山鉄太郎さん 
移住について 2
http://okinawabon.exblog.jp/19878011/

たどっていって、東京から見た宮古沖縄はこんな感じなのか、と驚く。
新しい「移住」の形 須藤直子さん
http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/36878/1/BungakuKenkyukaKiyo1_56_Sudo.pdf


昔、大人たちは
「観光客(内地の人)は東急リゾートから出てこない」
って言ってました。
私もあんまり見たことなかった。
ですが、今はたぶんちがっている。
移住する人も増えているし、複雑に生息地?も交わり始めている。
島という物理的なキャパが狭いと言うこともありましょうが。

怖がらせるつもりはないのですが、移住してみたら、
さきの論文にもあったとおり、なんくるないさ的な沖縄ばかりじゃなく、
ダークサイドにも直面すると思う。
自殺率、完全失業率、離婚、DVとか。群を抜いてひどい。
そのあたりもちょろちょろ調べてみた。

沖縄で男性だけがなぜ自殺するのか
(西所正道・にしどころまさみち)
『新潮45』2008・4月号よりリライト、再構成)
http://www.porsonale.co.jp/semi_i197.htm#2


人間は本当に環境に左右されやすい生き物なんだと思う。
生き物はすべからくそうかもしれないけど。
人間は特にもともと持っている資質みたいなものとか、
育った環境も成人後も強く作用するとも思う。

で、さきの移住する人々を読んで、
「すごい元気で活動的だわ!」と強烈に感じる。
資質の違い、育った環境の違いとしか思えない。
私はたぶんどこに行っても半径500mの生活が限界。
そこで仲間を作っていくほうが自分にとっては自然。

まぁ、さきの文章にある自分探ししている余裕がないのかもしれないし、
底が浅いので自分探しなんてしたら、すぐに終わって
絶望しそうな怖いことしたくないとも思っているからかもしれないけど。

で、超ウダウダ書いてしまった。だから外に出られないんだな、たぶん。
宮古の人がみんな私みたいなわけではないですが、
いわゆる飛び回って活動的な人って東京ほど見ない気がしてます。

知り合いが言ってた名言
「東京は甲子園じゃん」
みんな地方から元気な代表たちが集まってくるという意味合いらしい。

あぁ確かに!あ、でも私はちがうよ、とすぐに突っ込んだ。
元気じゃないけど食うために外に出るんだよ、と。
島に外貨を運ぶイメージ。
まぁ、その職業認識は私の年にしては古いのかも。

島が豊かになり始めたときに育った私たちは振り向いたら闇で、
少し前までは食うや食わずだった人も多いことを知っている。
出自とコネがすべてを決めてしまうような世界を。

で、無理にまとめようとすると
「宮古に生まれた時点でいろいろ決まってる気がする」
くらいしか思い浮かばなかった。
なんかいろいろ低下している気がする。

普段当たり前に思いすぎて考えてないことがバレバレだ。
でも、気になってはいるんだよ、気になっては、笑。




***************
宮古地区の森林率は16・2%で、
全国平均の67%や県平均の46%(林野庁まとめ)を大きく下回っている。
2011/05/04 宮古毎日新聞社
http://www.miyakomainichi.com/2011/05/18561/

東京は「東京都の総面積の36%」
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/norin/tokyo-nou-rin-sui/aramasi/ara_ringyo/ara_4.htm


タグ :移住職業

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Posted by 宮国優子 at 09:34│Comments(0)日常閑話
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